ドミノ・ピザがメタバースに出店。リアルピザが注文可能

宅配ピザチェーン大手ドミノ・ピザが、テレビ朝日が運営するメタバース(仮想空間)「光と星のメタバース六本木」に「バーチャル ドミノ・ピザショップ」を出店しました。

ドミノ・ピザは、トーマス・S・モナハン氏が1960年に創業したアメリカの宅配ピザチェーン。「ハンドメイドならではの味を食卓へ届ける」、「30分を超えた場合は50セント引き」というシステムが支持を集め、アメリカのみならず、アジア、ヨーロッパ、オーストラリアなど、世界で約18,000店舗を展開しています。日本では1985年、東京・恵比寿に第1号店が開店しました。

「光と星のメタバース六本木」は、テレビ朝日が開催するリアルイベント「テレビ朝日・六本木ヒルズSUMMER STATION」にあわせてリリースされたメタバース空間で、専用アプリ「cluster」をインストールしてスマホのみで利用することができます。イベントは7月23日〜8月28日の土日に開催され、「声優パーク建設計画メタバース部」や「声優フェス」などのイベントが行われます。

今回、ドミノ・ピザは「光と星のメタバース六本木」内にバーチャル ドミノ・ピザショップを出店。メタバース空間内のバーチャルショップでは、NFTなどのデジタルアイテムのみの販売が多いですが、バーチャル ドミノ・ピザショップでは、実際に指定した届け先へ本物のピザが届くという、リアルとメタバースの融合を楽しむことができます。

またバーチャル ドミノ・ピザショップでは、2次元と3次元を行き来しながら活動するダンス&ボーカルユニット「学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)」がバーチャル店員としてアバター姿で不定期出勤。学芸大青春の出勤にあわせて、「夏のクワトロ・産直ドミノ」をはじめ各メンバーのおすすめピザが紹介されるとのことで、メタバース空間らしい仕掛けもあります。

特設サイトから対象クーポンを利用し、注文したユーザーには特典として「ドミノ・ピザ×学芸大青春×光と星のメタバース六本木コラボ デジタルトレカ」全5種類のうち1種もプレゼントされます。

学芸大青春

バーチャル ドミノ・ピザショップの出店にあたり、ドミノ・ピザ ジャパンは、「メタバースで遊びながら食事をとるには、なんといってもピザが一番。メタバースとリアルを行き来しながら、メタバースとピザという新しい体験を存分にお楽しみください」とコメントしています。

https://twitter.com/Wendys/status/1510299551063760899

飲食業界のメタバース参入事例としては、ファストフードチェーン大手ウェンディーズが4月にMeta(メタ)のメタバース「Horizon Worlds」内に、バーチャルレストラン「Wendyverse」を出店した例があります。Wendyverseでは、「Town Square Central」と「Wendyverse Partnership Plaza」という2つのスポットがあり、ウェンディーズの店員として働く体験ができたり、バスケットボールで遊んだりできます。現在は、アメリカとカナダのみでサービス展開されています。

ほかには2月にマクドナルドがメタバース関連と思われる商標を10種類出願しており、メタバース内にバーチャルレストランを出店し、実際の店舗では体験できないコンテンツの提供を構想していることがわかっています。今後も飲食業界のメタバース関連の動きに注目です。

https://358113com.sakura.ne.jp/jtp/metastore-open/

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